アメリカ留学3か月目(10月) 1日の流れ大公開!寮生活は楽しみの連続【NY交換留学記 #10】前編

NY留学

こんにちは。2024年8月から翌年5月までの約1年間、アメリカ・ニューヨークのニューヨーク州立大学ストニーブルック校(Stony Brook University)に交換留学してきたこばやしです。

この記事を読んでいただいた皆さんに、留学してみたい!と思ってもらえるようにシリーズを書いています。また、これから留学することが決まっている皆さんの手助けにもなればと思っています。コメントや質問も大歓迎ですので、お気軽にどうぞ!

留学3か月目の10月になると、1日の生活リズムが安定してきて、友人関係もだんだん固まってきました。

この記事では、私のとある1日の流れを紹介しながら、留学生活で特に大切だと感じた「行動力」についてお伝えします。

アメリカの寮でどんな生活?1日のルーティン大公開

6人スイートの2人部屋での共同生活

まずは住まいから。

私が暮らしていたのは、大学の中でも3・4年生や留学生が多く住む「West Apartment」の1階。間取りは1人部屋が2つ、2人部屋が2つの計6人スイートで、リビング・キッチン・バスルーム2つをシェアする形でした。

寮の間取り図

当時のスイートメイトは、韓国人のJohn、中国人のKai、アメリカ人のRyan・Nathan・David、そして私。翌年2月の春学期からはKaiが卒業してインド人のIndraに、Johnが香港系アメリカ人のNavinに替わりました。(日記的に残しておきます笑)

私は「Double Room 2」でJohnと同室。自然と部屋を出てすぐの「Bathroom 2」を使うことが多かったです。

家賃は1か月約17万円(当時のレート)。東京なら駅チカの1LDKに住めそうな額ですが、週1回清掃スタッフが共用部を掃除してくれるので助かりました。スペイン語話者のスタッフにお菓子を渡したら、いつもよりピカピカにしてくれる…なんて心温まる場面も。

スイートメイトとは、JohnやIndraとはよく話していましたが、他の人は控えめで、外出しているか部屋にこもっていることが多く、あまり関わりは持てませんでした。寮にはルームメイト同士で仲良くなる仕組みもあるのですが、留学生は利用できず、他のメンバーも使っていなかったようです。結果、リビングはほぼ私専用、キッチンはJohn・Navin・Indraと私だけが使う…という生活スタイルでした。

ベッドからの部屋の眺め

私の部屋はロケーションも抜群で、ドアを開けて3歩でランドリールーム、正面玄関前にはスクールバスのバス停、裏口には無料シェアサイクルの駐輪場。必要なものがすぐ近くに揃っていて、日本での普段の暮らしよりも便利に感じたほどです。

部屋の写真はこちらの記事をチェック!

8:30 起床、朝ごはんを作る

毎朝だいたい8時半に起床。ルームメイトのJohnとは起きる時間が違うので、静かに部屋を出て洗面台で身支度します。

朝ごはんは、パンと牛乳、前日に食堂から持ち帰ったバナナが定番。時間に余裕がある日はスクランブルエッグやシリアル、ヨーグルト+ジャムなど、手軽に作れるメニューを組み合わせていました。

ある日の朝食

9:30 通学がとても便利な寮生活

教室のあるキャンパス中心部までは徒歩15分ほど。普段は学費込のスクールバスで通学していました。

大学内を巡回する無料のバス

専用アプリでバスの現在地を確認できるので、停留所で無駄に待たなくて済みます。「そろそろ来そうだな」というタイミングで寮を出ればOK。

キャンパス内には複数のバス路線が巡回していて、少し遠くに行くときも重宝しました。授業前の時間帯はバスが増便されますが、それでも満員で通過することも。そんなときは寮の裏口のシェアサイクル「Wolfie Bike」を使います。キャンパス内に10か所ほどポートがあり、深夜や急ぎのときも大活躍でした。

留学最終日に大学から去るときに使ったWolfie Bike。見るだけで泣けてくる

9:40 授業に集中

授業は1コマ70分。曜日によって違いますが、午前に2コマ、午後に2コマをだいたい受けていました。キャンパス中心部に教室がまとまっているので、移動は基本徒歩で済みます。

大きなホールでの講義もあれば、日本の中高のような小さめの教室も。出席を取らない授業が多いため、学期初めは満席だった教室も、10月になると半分以下に減っていました。

授業の様子はこちらの記事をチェック!

12:00 昼ごはんは自炊メイン

お昼はできるだけ自炊。大学の売店や食堂で食べると、すぐ15ドル(約2250円)が飛んでしまうからです。

見てください、これ!Amazon.comで買った日本のお米(うるち米)。やっぱり日本人なので、どこに行っても米が恋しくなります。スーパーでも米は売っていますが、やはり「いつもの味」が食べたくて、結局Amazonで毎回注文。6.8kgで18.54ドル(約2700円)と、思ったより安かったのは助かりました。

炊飯器で炊いた日本のお米

最初は鍋で炊いていましたが、水に浸す手間や火加減が面倒で、1か月後には炊飯器を購入。ルームメイトのJohnとシェアして使っていました。

昼に授業から戻ったらまず炊飯器をセットし、その間に肉野菜炒めや麻婆豆腐を調理。あるいは気分次第で名前のない創作料理も(笑)。節約もできるし、日本の味も楽しめて、いいリフレッシュになっていました。

16:00 ジムで体作り

10月からは、友人のAlexに誘われてジム通いをスタート。週2〜3回、大学内のジムに通っていました。

学内には各寮エリアに小規模なジムがあり、キャンパス中心部には3階建ての大きなジムも。マシンは一通り揃っていて、体育館ではテニス・バドミントン・バスケなどもできます。学費に利用料が含まれているので、無料で使い放題でした。

当初は腕立て伏せ1回すらできないほどのもやし体型だった私ですが、Alexにしごかれつつ鍛えた結果、今では25回は余裕でできるように。体つきも変わり、英語での会話の機会も増えて、本当に感謝しかありません。

筋トレはじめたての私

やっぱり一緒に通う仲間がいるとモチベーションが続くし、英語の練習にもなります。これから留学する人には、ぜひ「ジム友」を作って挑戦してみてほしいです。

18:00 授業終わりが本番!クラブ活動とイベント

授業が終わる18時ごろからが、アメリカの大学の真骨頂。毎晩のように、大学や学生団体が主催するイベントやクラブ活動が始まり、キャンパスは21時ごろまで大盛り上がりです。

大学にやってきた1日遊園地

私の日本の大学では授業が終わると学生が一斉に帰宅してしまい、キャンパスは一気に閑散とします。だから、夜まで活気にあふれるアメリカの大学の光景は本当に新鮮でした。寮生活が一般的で、パーティー文化が根づいているからこそでしょう。

私はというと、せっかく留学しているのだから寮にこもっていられない!と思い、ほぼ毎晩イベントをはしご。現地の学生や留学生の間でも「イベント行きすぎじゃない?」と驚かれるほどでした(笑)。

イベント情報は「Corq」というアプリにまとまっていて、開催場所や内容を簡単にチェックできます。特に便利だったのが「Free Food」フィルター。無料で食べ物がもらえるイベントだけを検索できる機能で、節約好きな私は毎日欠かさずチェックしていました。

Corqアプリではキャンパス内のイベントを総覧できる

実際は、キャンディやコーラ程度のことが多くてがっかりすることもありますが、時にはピザや中華料理など豪華なご飯に出会えることもあり、その“ガチャ感覚”にハマっていました

これらのイベント運営費は学費に含まれていて、しっかり予算が配分されているのでクオリティも高め。実際、私の友人の8割くらいはこうしたイベントで出会った人たちです。だから、留学する方には「まずはイベントに参加してみる」ことを強くおすすめします。

20:00 夜ごはんは誰かと一緒に

昼は自炊が多かったですが、夜は友人と食べることが定番でした。食堂に行ったり、自分の寮に招いてカレーライスや親子丼など日本料理を一緒に作ったり

アメリカ人と一緒に作ったカレー

普段の学食の味に飽きている友人が多いので、日本食をふるまうととても喜ばれます。一緒に料理を作るのも英語の勉強になるし、何より楽しい。食卓でおいしいと言ってくれたり、笑顔が見られたりするとこちらまで嬉しくなります。

自炊ができるようになるまでの葛藤はこちら!

ここで感じたのは、日本人であることがいい意味で特別扱いされるということ。キャンパスには韓国人や中国人も多いのですが、「日本人だ」と分かると一気にフレンドリーに接してくれる人が多いんです。

アニメや漫画、街並みや食文化…日本の魅力に強い関心を持っている人がたくさんいて、改めて「自分の背景が武器になる」ことを実感しました。これから留学する方は、ぜひ日本人ならではの強みを活かして友達づくりをしてみてください。

日本から持って行った寿司づくりの知育菓子にくぎ付けの友人2人

0:30 就寝

友人と夜ごはんを楽しみ、片付けを終えたら、彼らはそれぞれの寮へ。私は宿題や予習を片付けてシャワーを浴び、ルームメイトとその日の出来事や趣味について少し話してから就寝です。

お互いに「暗くないと寝られないタイプ」だったので、だいたい同じタイミングで電気を消して一日を終えていました。こうして、濃密な一日がまた過ぎていきます。おやすみなさい。

まとめ

今回は、アメリカ・ニューヨーク留学中の私の1日の流れを紹介しました。

改めて振り返ると、自炊と睡眠以外はほとんど外で活動していて、常に誰かと関わっていた日々でした。留年してでも行くと決めた留学を「絶対に無駄にしない」という気持ちが、この行動力につながっていたのだと思います。

留学前は「インドア派の自分が本当にやっていけるのか」と不安でしたが、実際は環境や人間関係が自然と生活を形づくってくれました。だから、これから留学する皆さんに伝えたいのは「過度な心配は不要」だということです。

大切なのは、寮にこもらず、外に出てチャンスをつかみにいくこと。そうすれば、きっと生活は想像以上に楽しく、充実したものになります。

次回の記事もぜひお楽しみに!

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