アメリカ留学3か月目の手ごたえ―授業に慣れ、友情が芽生えた10月【NY交換留学記 #11】後編

NY留学

こんにちは。2024年8月から翌年5月までの約1年間、アメリカ・ニューヨークのニューヨーク州立大学ストニーブルック校(Stony Brook University)に交換留学してきたこばやしです。

この記事を読んでいただいた皆さんに、留学してみたい!と思ってもらえるようにシリーズを書いています。また、これから留学することが決まっている皆さんの手助けにもなればと思っています。コメントや質問も大歓迎ですので、お気軽にどうぞ!

この記事の前編では、留学中盤でだんだん固まってきた1日の過ごし方をリアルにつづりました。

10月になると生活も落ち着き、8月からの友人関係も深まってきました。授業や予定にも慣れてきて、「だんだん留学生活が楽しくなってきたな」と思える時期です。今回の記事は後編。前編で紹介しきれなかった10月の日常を、日記形式でまとめます。

留学3か月目の10月… あっという間の3か月

渡米してからもう3か月。振り返ると時間が本当にあっという間で、毎週新しいことに挑戦しているうちに季節は秋に。木々の紅葉も始まり、留学生活にも彩りが増してきました。

授業―リスニング力が格段に伸びた

9月までは、授業で知らない表現が出るとそこでつまずき、先生の話が一気に分からなくなることもありました。分からなかった表現は必ずメモし、あとで調べたり友人に聞いたりして、一つずつ解決していきました。

授業で頻出する表現は限られているので、覚えていくうちに自然と耳が慣れ、10月にはほとんど理解できるように。リスニング力が一気に伸びたと実感しました。

授業内容も次第にレベルアップし、より難しい概念を扱うように。
たとえば「Rethinking America」では10月後半にグループプレゼンがあり、テーマ設定から準備までを協力して進めました。仲間と意見を出し合い、英語で議論しながら作り上げていく過程は、自分の意見を言語化するよい訓練になりました。まだ言葉に詰まったり、間違いを恐れて発言を控えたりする場面もありましたが、それも次の課題だと感じました。

「General Chemistry Lab I(基礎化学実験)」では、Final Project(最終課題)が始まりました。自分たちでテーマを決め、実験・解析・レポート作成・発表まで行うものです。僕のグループは1年生2人と僕(3年生)という組み合わせで、これまでの学びやデータ解析の経験を活かして貢献したいと思いました。

Rethinking Americaでのグループプレゼンテーションの様子
General Chemistry Labでの実験風景

僕が履修した授業についてはこちらをチェック!

生活―毎週一緒に買い物に行く友人ができた!

毎日の自炊のための買い出しは、最初の1か月半ほどは日本人の友人とたまに行く程度で、基本的には一人でバスに乗り「Stop & Shop」というスーパーに通っていました。

そんなとき、日本語授業のTA(ティーチングアシスタント)の仕事で出会った、中国人留学生のStevenと仲良くなりました。学生には、オフィスアワーで日本語の会話練習をする宿題が課されていて、彼は毎回僕を指名して会いに来てくれ、インスタを交換して距離が縮まり、ある日一緒に買い物に行くことに。

彼が普段通っていた「Aldi」というスーパーに連れて行ってもらったのですが、これが驚きでした。Stop & Shopはクーポンを駆使すれば安いけど、通常価格はやや高め。一方、Aldiは品揃えはシンプルながら、どの商品も最初から安い。しかも品質も良く、僕にとっては理想的なお店でした。チェーン店で、アメリカ全土に店舗があるので、ぜひAldi、お試しください。

それからは、毎週のように、お互い予定を合わせてAldi、そして近くの別のスーパーTrader Joe’sに買い物に行き、帰りのバスまで時間があればショッピングモールSmith Haven Mallでデザートを食べたり洋服屋さんを回ったり。楽しい時間を過ごしました。

僕の前にいるのが友人たち、Steven、Alex、Yadu、Irina。ショッピングモール「Smith Haven Mall」で
Stevenと自分の寮でパン作り

Stevenは料理好きで、食材の選び方や調理のコツを色々教えてくれました。買い物後に寮に招いて、一緒にカレーライスやシチューを作ったり、パンを焼いたりしたのもいい思い出です。

留学を終えて振り返ると、彼は最も大切な友人の一人になりました。こうした偶然の出会いから生まれる友情こそが、留学の大きな財産だと実感しました。

キャンパス周回5kmマラソンでメダル獲得

10月後半、大学主催の「Wolfie Dash 5K」に参加しました。キャンパスをぐるっと一周するCircle Roadがコースになっていて、僕はルームメイトのJohn、友人のAlexを誘いました。

正直、僕は最初から参加する気満々でしたが、2人はあまり乗り気じゃない様子。でも「名前入りのタグがもらえるし、200位以内に入れば大学マスコットWolfieのメダルが手に入るよ!」と説得すると、渋々ついてきてくれることに

レース3日前には、Alexと夜にコースを下見がてら走りました。高低差があって思ったより大変でしたが、「まあ200位以内なら余裕だろう」と手応えを感じました。

そして当日。レース開始は朝9時… のはずが、なんと全員寝坊!目が覚めたのは8時45分。慌ててJohnを起こし、Alexに電話して叩き起こし、9時5分にスタート地点へ。すでにほとんどのランナーは出発したあとで、僕らは大慌てで名前タグを受け取り、走り出しました

必死に追いかけて、3人ともほぼ同時にゴール。僕の記録は166位、34分7秒。寝起き直後&朝食抜き&準備体操なしという過酷なコンディションでの5 kmは正直つらかったですが、なんとか完走。しかも200位以内に入ったので、無事にメダルをゲットできました。

大学のキャンパス内周回5kmマラソンのコース
一緒に走ったJohn、Alexとメダルを持って記念写真
自分の名前入りタグとメダル

ハプニングだらけの挑戦でしたが、仲間と笑いながら走った思い出は今でも鮮明です。

まとめ

留学3か月目の10月は、授業にも慣れ、友人関係も深まってきて、「いよいよ留学生活が楽しくなってきた」と思える時期でした。

授業ではリスニング力が伸び、グループワークや実験で仲間と協力する経験を積めました。生活面ではStevenとの出会いから買い物仲間ができ、料理を通じて友情を育みました。そしてマラソンではハプニングも含めて最高の思い出を作ることができました。

最初は「留学=勉強」と思い込んでいましたが、実際にかけがえのないものになったのは「人とのつながり」でした。偶然の出会いから始まる友情こそ、留学の一番の魅力だと思います。

次回の記事もお楽しみに。

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