ニューヨークから19ドルでワシントンDC!格安バス旅ガイド 予約必須の無料スポットも【NY交換留学記 #13】

NY留学

こんにちは。2024年8月から翌年5月までの約1年間、アメリカ・ニューヨークのニューヨーク州立大学ストニーブルック校(Stony Brook University)に交換留学してきたこばやしです。

この記事を読んでいただいた皆さんに、留学してみたい!と思ってもらえるようにシリーズを書いています。また、これから留学することが決まっている皆さんの手助けにもなればと思っています。コメントや質問も大歓迎ですので、お気軽にどうぞ!

前回は、アメリカ留学中に参加しまくったクラブ活動・イベントの話をお伝えしました。勉強に加えて、人とのつながりや行動力こそが留学生活を豊かにしてくれる、と強く感じた月でした。

そして今回は、10月に経験した特別なイベントのひとつ。大学の友人と出かけた2泊3日のワシントンD.C.旅行です。
ニューヨークからの格安アクセス方法や、予約必須の無料観光スポットも紹介するので、これから行く予定のある方の参考になれば嬉しいです!

秋休みはバスでワシントンD.C.へ

10月中旬の4日間の秋休み(Fall Break)を利用して、2泊3日のワシントンD.C.旅行に出かけました。
ワシントンD.C.は、ナショナル・モールと呼ばれる広大な緑地を中心に、ホワイトハウスや最高裁判所といった連邦政府機関、さらに数多くの国立博物館が並ぶ、アメリカ東海岸屈指の観光地

せっかく東海岸まで来たならぜひ訪れてほしい場所です。

今回のメンバーは、日本人交換留学生のRyomaと、日本語がやたらと上手な現地学生のVincent。

今回の旅行の相棒。ワシントンDCの地下鉄で

ワシントンD.C.へはバスが断然お得

ニューヨークからワシントンD.C.までは「飛行機・鉄道・バス」の3択がありますが、コスパを重視するなら間違いなくバスです。

移動手段バス鉄道飛行機
マンハッタンからの所要時間4.5時間3.5時間4時間(空港移動・待機含む)
料金(目安)$19〜$90〜$150〜
ニューヨークからワシントンD.C.までの所要時間と料金

飛行機は「移動時間+空港での待ち時間」を含めると、むしろバスや鉄道より不便。都市間を結ぶ鉄道Amtrakは、3か月前の早割なら25ドル程度と安い時もありますが、直前だと一気に90ドル以上まで高騰します。

そこで僕が利用したのが OurBus という予約サービス。出発直前までキャンセルや振替が可能で柔軟性が高く、今回は3日前の予約でも わずか$19(約2,800円) で切符を手に入れることができました。

バス乗り場はマンハッタンのターミナル駅Penn Stationから徒歩15分ほど。道は一直線で段差も少なく、キャリーケースを引きやすいのも助かります。

車内にはWi-Fiが完備されていて、途中で高速道路のサービスエリアに1回停車。トイレやファストフードがあり、日本のPAと雰囲気は似ています。授業の課題を片付けているうちに、あっという間の4時間半でした。

バスの車窓から見えたマンハッタンビル群
今回乗ったバス。乗り心地が良く、車内も清潔

ワシントンD.C.での到着地は地下鉄Stadium–Armory駅前。周囲には使われなくなった球場以外何もなく少し寂しいですが、地下鉄に乗れば中心部までわずか12分。アクセスは良好です。

こちらの友達招待リンクからのOurBusへの新規登録で、僕も皆さんも10ドルクーポンがもらえます!

宿の様子は?

宿泊は、ワシントンD.C.市内ではなく、地下鉄で7分ほどの隣の州、メリーランド州のAirbnbにしました。理由は単純に「直前予約でホテルが高すぎた」から。Airbnbは地下鉄でD.C.中心部まで20分と立地自体は悪くありません。

ただし、結論からいうと 治安面でおすすめはしづらい 物件でした。
部屋自体は快適でしたが、周辺の道路は生活ゴミが散乱していたところがあり、夜になると車と人が集まって怪しげな雰囲気…。最近の事件や前科者の居住マップが確認できるアプリ「Citizen」を確認すると、このエリアは治安が良くないことも判明。実際、夜は鍵をしっかり閉めて外出しないよう徹底しました。

Airbnbのリビングルーム
地下鉄駅からAirbnbまでの移動の様子

幸い、今回は現地学生の友人と一緒だったので問題なく過ごせましたが、女子旅や一人旅、土地勘のない人同士なら避けたほうが安心です。
Airbnb利用時は必ず周辺の治安を確認すること を強くおすすめします。

ワシントンD.C. 事前予約必須な無料おすすめ観光スポット

3日間の滞在では数多くのスポットを巡りました。連邦政府中枢機関が集まるナショナル・モール周辺は観光ガイドが豊富にあるので、この記事では割愛しつつ、僕が「行ってよかった!」「次は必ず訪れたい!」と感じた予約必須の無料スポットに絞って紹介します。

実は僕は留学中だけでなく、あとから家族と一緒にもう一度D.C.を訪れる機会があり、2回訪問したからこそわかるおすすめと注意点をまとめました。

観光シーズンは直前だと予約が埋まっていることも多いので、予定がだいたい固まったらできるだけ早めに公式サイトで予約しておくのがおすすめです。

ワシントンD.C.の主要観光スポットは、ナショナル・モール沿いに東西に広がっていて、全部見ようとすると2日間は必要です。

  • 1日目:東側(連邦議会議事堂、航空宇宙博物館など)
  • 2日目:西側(ホワイトハウス、ワシントン記念塔、リンカーン記念堂など)

と分けて回ると効率的。さらに国立博物館群をじっくり見たいなら、もう1〜2日追加すると充実します。

ワシントンDCの観光した場所マップ。東西に広がっている

U.S. Capitol 連邦議会議事堂の見学ツアー

アメリカの民主主義の象徴といえば、連邦議会議事堂(U.S. Capitol)。新古典主義様式の巨大な白いドームが印象的で、その上には「自由の女神像」が立っています。

建物内部には、壁一面に描かれた壮大な壁画や、アメリカ史に名を刻む人物の彫像や絵画が並んでいます。特に「National Statuary Hall(彫像の間)」は圧巻で、かつて下院議場だった空間に、各州から贈られた歴史的人物の像がずらり。

U.S. Capitolの中央ドーム部分の内部
夜のU.S. Capitol

見学は英語のガイド付きツアー(約1時間半)で、無料ながらとても充実しています。セキュリティチェックは空港並みに厳しいですが、その分「特別な場所に入っている」実感があります。写真撮影もOKなので、旅のハイライトになるはずです。

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Washington Monument 記念塔に登る

ナショナル・モールの中心にそびえる高さ169mの塔、ワシントン・モニュメント。初代大統領ジョージ・ワシントンを称えて建てられたアメリカのランドマークです。

水面に映るWashington Monument

内部には、世界各国から寄贈された記念プレートが埋め込まれており、その中には日本語で刻まれたものもあるそう。

塔の頂上まではエレベーターで一気に上がることができ、展望台からはナショナル・モール全体を見渡せる絶景が広がるそうです。

見学の所要時間は30分〜1時間程度で、入場料金は1ドル。ほぼ無料ですね笑

チケットは国立公園局の公式サイトで確保可能で、30日前の午前10時、前日の午後3時に予約枠が開放されます。人気なので早めの予約が必要です。当日券は、毎朝8時45分に少数だけ、モニュメントの前で配布されますが、行列必至でおすすめできません。

僕自身は初回訪問時にこのチケットの存在を知らず登れませんでしたが、次に訪れるときには絶対にリベンジしたい場所です。

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Smithsonian’s National Air and Space Museum 航空宇宙博物館への入場

スミソニアン航空宇宙博物館は、世界で最も人気のある博物館のひとつ。人類の飛行と宇宙探査の歴史を網羅し、世界最大級の航空機・宇宙船コレクションを誇ります。

展示の中でも特に目を引くのは、

  • イト兄弟の「フライヤー号」
  • アポロ11号の司令船「コロンビア」
  • チャールズ・リンドバーグが大西洋横断に使った「スピリット・オブ・セントルイス号」

さらに実際の宇宙服や、月面から持ち帰られた岩石など、教科書でしか見たことがなかったものが目の前に並んでいるのは圧巻です。

広いホールには本物の歴代の飛行機が勢ぞろい

博物館自体は入館無料ですが、「時間指定入場パス(Timed-Entry Pass)」の事前予約が必要です。週末や観光シーズンは早々に埋まるので、旅行を決めたらすぐに予約しておくのがおすすめです。時間指定といっても滞在時間に制限はないので、ゆっくり見学できます。

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White House 大統領公邸の見学ツアー

ドナルド・トランプ大統領(執筆当時)が住んで、執務を行っている大統領公邸、ホワイトハウス。ワシントンD.C.のペンシルベニア通りに位置し、アメリカの権力の中心として世界的に知られています。ワシントンD.C.を訪れるなら外せない象徴的スポットです。白い砂岩で造られた美しい新古典主義建築で、広大な敷地にはローズガーデンなどの庭園も広がっています。

ホワイトハウスは予約なしでも割と大きく見える

僕が10月に訪れたときは、入口に長蛇の列ができていて「ツアーがある」ということを初めて知りました。しかし12月に再訪した際には工事中で入れず…。記事執筆現在もツアーは再開されていないようです。表向きは工事のためですが、実際には政権の方針による非公開かもしれません。再開を願うばかりです。

ツアーが開催されていたころも、予約は非常に取りにくかったのですが、敷地を囲むフェンスは建物に近く設置されているので、予約がなくてもホワイトハウスを間近に眺めることはできます。

まとめ

留学して初めての大型連休、秋休みを利用してワシントンD.C.へ。
旅行は「思い立ってすぐ行けるもの」ではなく、事前の計画と予約が必要不可欠だということを実感しました。

特に首都ワシントンD.C.は、アメリカの政治と歴史の中心であり、無料で楽しめる場所が多い一方で「予約必須」なスポットも多い街。行動力と準備力の両方が試される旅行でした。

留学生活ではつい日々の授業や課題に追われがちですが、余裕のあるときにカレンダーを見直して「次の休みにはどこに行こうか」と計画するのも大切だと感じました。

次回の記事もぜひお楽しみに!

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