11月 3泊4日ボストン旅行!おすすめ穴場スポット&格安ホテルの探し方【NY交換留学記 #16】

こんにちは。2024年8月から翌年5月までの約1年間、アメリカ・ニューヨークのニューヨーク州立大学ストニーブルック校(Stony Brook University)に交換留学してきたこばやしです。

この記事を読んでいただいた皆さんに、留学してみたい!と思ってもらえるようにシリーズを書いています。また、これから留学することが決まっている皆さんの手助けにもなればと思っています。コメントや質問も大歓迎ですので、お気軽にどうぞ!

前回の記事では、11月前半のハイライトとして、世界最大「ニューヨークシティマラソン」給水所ボランティア体験を紹介しました。「観客」でいるより「参加者」になるほうが面白い!という、行動力の大切さが伝われば幸いです。

さて、11月はイベントが盛り沢山でしたが、最大のイベントは月末のThanksgiving Break(感謝祭休暇)です。 今回はこの連休を利用して、友人Ryoma(日本人留学生)と行った3泊4日のボストン旅行について、コスパの良い移動手段やホテルの探し方、そしておすすめの穴場スポットまで詳しくご紹介します!

友人を連れてアメリカのくら寿司へ。実は見た目は全く一緒。

3泊4日ボストン旅行

ボストンってどんな街?

ニューヨークへ行く人は多くても、ボストンは「名前は知ってるけど…」という方も多いかもしれません。

ボストンはマサチューセッツ州の州都であり、アメリカで最も歴史の古い街の一つです。高層ビルがひしめくニューヨークとは対照的に、レンガ造りの建物が並ぶヨーロッパのような街並みが特徴。アメリカ独立革命の舞台となった場所でもあり、「フリーダムトレイル」という史跡を巡る観光路はあまりにも有名です。

また、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)といった世界トップクラスの大学が集まる学術都市でもあります。街全体がコンパクトで、地下鉄(MBTA)で主要な場所にアクセスしやすく、ニューヨークよりも治安が良く落ち着いているため、非常に観光しやすい街だと感じました。

NYからボストンへの行き方

大学のあるロングアイランド(Suffolk郡)からボストンに行く方法は、主に3つあります。

  1. 王道(鉄道)…鉄道LIRRでマンハッタンに行き、そこから鉄道Amtrakでボストンへ
  2. 王道(バス)…鉄道LIRRでマンハッタンに行き、そこから高速バスでボストンへ
  3. ショートカット…大学近くの港Port Jeffersonから船で対岸Bridgeportに渡り、そこから鉄道Amtrakでボストンへ

二人とも「コスパ好き」かつ「旅行好き」ということで、それぞれの所要時間と費用を比較検討しました。

Stony Brook大学からBostonまでの行き方は主に3つ

最も安いのはマンハッタン経由の格安バスですが、今回は「乗ったことのないルートを試したい」という好奇心と、「最短時間」を両立できる3番目の「船+Amtrak」ルートを選びました。

大学からbostonまでの3経路の比較マップ

地図を見ると、BridgeportはAmtrakの路線上でニューヨークとボストンの間に位置しています。船で海を渡ることで、マンハッタンへ大回りする時間を丸ごとショートカットできるわけです。

船とAmtrakの乗り心地

大学近くの港Port JeffersonとBridgeportをつなぐ、Port Jefferson Ferryの船内

Port Jefferson Ferryの船内。広々として快適です。

当日はあいにくの雨でしたが、3階建ての大きなフェリーは快適そのもの。バーやスナックも併設されており、1時間半の船旅を楽しめました。

Bridgeportの港からAmtrakの駅までは徒歩数分。

Amtrakの座席(Coachクラス)は、日本の新幹線より広く、リクライニングも深めで快適です。飛行機で言うとプレミアムエコノミーのような感じ。充電ポートも完備。車内WiFiは一部つながりにくい区間もありましたが、休み明けの課題を片付けるには十分でした。

AmtrakのCoachクラスの座席周り座席が広く、PC作業も快適です。
AmtrakのCoachクラスの車内

アメリカの普通の電車は、座席が硬かったり、汚かったりして少し不便に感じることがありますが、Amtrakは、長距離移動向けということもあって快適な環境が維持されています。

よく、その走行距離やネットワークから「アメリカ版新幹線」と言われるAmtrakですが、在来線や貨物線と線路を共有することが多く、信号待ちが結構あり、速度はそこまで速くありません。日本の新幹線を想像していると少し違いますが、長距離移動の手段としては非常に快適でした。

Boston旅行で安く便利に泊まるならどこがいい?

ボストンでの移動は、基本的に地下鉄「MBTA」(通称”T”)が便利です。運賃は2025年11月時点で一律$2.40(約360円)で、主要な観光地はほぼ網羅できます。バスやタクシーはほとんど要りません。

ボストン地下鉄MBTAのホームと電車

そこで、ホテル探しのポイントは「コスト」と「立地」の両立です。

  1. ダウンタウン(中心部)から少し離れた、地下鉄駅の近くが狙い目。
  2. ホテル探しは、Google Hotel Searchで横断検索するのが最強。
  3. 21歳未満は予約・宿泊ができないケースが多いので注意!

今回私たちが泊まったホテルは、”T”のRed LineのJFK/UMass駅前にある、「DoubleTree by Hilton Boston Bayside」です。中心部からは、このRed Lineで10分ほどで、アクセス良好。

ホテルの最寄りJFK/UMassはボストン中心部近くで便利
ボストンで泊まった安くて質もいいホテル「DoubleTree by Hilton Boston Bayside」

アメリカだとどこにでも見かけるDoubleTreeですが、場所によって値段が大きく異なります。このホテルは、Hilton系列なので清潔感やセキュリティは万全なのに、価格は2人部屋3泊で、1人あたり1泊51ドル(約7,650円)と格安でした。DoubleTreeの伝統で、受付カウンターの人から何個でも「特製クッキー」をもらうことができます。

ホテル予約サイトの裏技と注意点

これはアメリカ中どこのホテルを探すときにも使えるテクニックですが、ホテルを最安値で探すには「Google Hotel Search」が必須です。同じホテルでも、どの予約サイトを経由するかで価格が全く違います。

今回は「Super.com」という格安予約サイトが最安でした。ただ、このサイトは価格の見せ方や有料プランへの勧誘が少し紛らわしいので、以下の点に注意してください。最初は身構えましたが、これまで5回以上使ってみて問題になったことはありません。

  1. 最終的な請求額を予約確定画面で必ず確認する(ホテル独自の高額な手数料が上乗せされる場合がある)。
  2. 有料プランへの勧誘はすべてスキップする。
  3. 心配な場合は、予約後にホテルへ直接電話やメールで予約確認を入れる。

アメリカの「21歳」の壁

アメリカでは成人年齢が21歳の州が多く、21歳未満は代表者としてホテルの予約ができなかったり、予約はできてもチェックイン時に身分証提示(これはどこに行っても例外なくされます)で宿泊を断られたりするケースが多発します。

友人間でも「宿泊を断られた」という話を複数聞きました。21歳未満のグループで安心して泊まるのはかなり難しいですが、ホテルによってはOKな場合もあります。必ず事前にホテルの公式サイトで規定を確認するか、直接問い合わせましょう。

幸い、当時私は21歳、友人は20歳だったので、私が代表者になることで無事解決しました。

ボストンの日本らしい街並みと、おすすめ穴場スポット3選

ボストンはエリアごとに全く違う顔を持っています。中心部の「ダウンタウン」、レンガ造りのお洒落な高級住宅街「ビーコン・ヒル」、歴史的な建築が並ぶ「バックベイ」。そして川を渡ればMITやハーバードがあります。

アメリカの他の都市と違い、道路が綺麗に舗装され、建物も手入れされており、ホームレスも少ないため、どこか日本の「横浜」や「港区」のような、清潔で洗練された都市の雰囲気に似ていると感じました。

今回は、有名どころはガイドブックに任せ、私たちが見つけた「穴場」と「定番」のおすすめスポットを紹介します。

Back BayにあるBoston Public Library
BostonのDowntownを対岸から眺める
MITの不思議な建物

日本のうどん屋さん「Yume Ga Arukara(夢があるから)」

うどん屋さん「Yume Ga Arukara(夢があるから)」
Yume Ga Arukaraの温かい肉うどん。本物の日本の味でした。

「Yume Ga Arukara(夢があるから)」は、ボストンのダウンタウンから少し南、港沿いの「サウスボストン」にある本格的な日本のうどん屋さん。

Google Mapsで偶然見つけ、評価がかなり高かったため(★4.3、2025年11月時点)訪問しました。お昼過ぎの2時に着いたにもかかわらず、店の前には30分待ちの長蛇の列。並んでいると日本語も聞こえてきて、在住日本人?や観光客にも人気のようです。

メニューは「肉うどん(温・冷)」がメイン。私は温かい肉うどん($17)を注文しましたが、これが本物でした。アメリカでありがちな「なんちゃって日本食」とは全く違う、出汁の効いた美味しさに、友人と二人で感動しました。

今まで何回もアメリカの偽ラーメン、寿司に騙され続けてきましたが、このうどんは本物です。久しぶりのおいしい日本食。

ローガン国際空港の駐車場

ローガン国際空港の駐車場から見る、飛行機とボストンの街並み

2日目の夜、中途半端に時間が余ってしまい、「空港に行って日本(羽田)行きのJAL機を見て、日本を懐かしもう」という、かなりマニアックな動機でローガン国際空港へ。一般道と専用トンネルどちらも走る、SL3というユニークなバスに乗り、空港に向かいます。

日本の空港にあるような展望デッキはアメリカには少ないため、駐車場の屋上へ。車もほとんど止まっておらず、まるで貸切の展望デッキのようでした。

ここから見た、JAL機とボストンの高層ビル群が一体となった夜景は圧巻の一言。 また、この空港には9.11同時多発テロの追悼碑もあります。テロに利用された飛行機3機のうち2機が、ここボストンから飛び立ったためです。

飛行機が好きな方、夜景が好きな方、そして私たちのように時間を持て余した方には、ぜひ訪れてみてほしい隠れた名所です。

View Boston (Prudential Tower)

View Bostonから見る夜景

最後は定番スポット。高層ビル「Prudential Tower」の最上階(50〜52階)にある展望施設「View Boston」です。

52階の屋外展望デッキからは、ボストンの街並みを360°一望できます。マンハッタンとは違い、曲線的な街並みがどこか日本と似た風景にも見えました。

おすすめは、日没30分ほど前に入場すること。 サンセットと夜景の両方を楽しむことができます。

51階の屋外テラスは、ガラス窓の間にスマホを差し込める隙間があり、迫力満点の写真が撮れます。

View Bostonの屋外テラスから撮る幻想的な写真

このタワーの低層部には、Prudential Centerというショッピングセンターも併設されています。半日は余裕で過ごせそうな、大きな場所です。

入場料は公式で$34(約5,100円)ですが、AgodaTrip.comなどサードパーティーの予約サイトからだと$10ほど安くなるので、事前にチェックしてみてください。

まとめ

今回は、Thanksgiving Breakを利用した3泊4日のボストン旅行についてお伝えしました。

旅行好きの友人と、あえて王道ルートを外した船(フェリー)を使ってみたり、観光客が行かなそうな穴場スポットを探検したりと、非常にユニークで内容の濃い旅になりました。

大学での勉強はもちろん大切ですが、せっかくの留学です。長期休みには少し足を延ばして、その土地の歴史や文化に触れてみることを強くお勧めします。

旅行にはお金がかかりますが、それ以上の価値が間違いなくあります。限られた資金の中で最大の満足度を得るために、このブログの他の記事も参考に、賢く旅をしてみてください。

次回の記事もぜひお楽しみに!

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