海外での支払いカードはお得なレボリュート一択!実際留学っていくらかかる?【NY交換留学記 #9】

NY留学

こんにちは。2024年8月から翌年5月までの約1年間、アメリカ・ニューヨークのニューヨーク州立大学ストニーブルック校(Stony Brook University)に交換留学してきたこばやしです。

この記事を読んでいただいた皆さんに、留学してみたい!と思ってもらえるようにシリーズを書いています。また、これから留学することが決まっている皆さんの手助けにもなればと思っています。コメントや質問も大歓迎ですので、お気軽にどうぞ!

学費・寮費・食費・旅行費……細かく見ればキリがないけれど、せっかく留学するなら、寮にこもっているだけじゃもったいない

9月の後編の記事で、「旅行に出て、人と出会い、新しい体験を重ねることが留学の醍醐味」だと書きました。

今回は、そんな留学生活を支える“お金のリアル”についてお話しします。
特に、現地での支払いに使うカード選びは超重要。結論から言うと、Revolut一択です。

その理由と、私が実際にどう使っていたか、そして1年間の留学で実際にいくらかかったのかも包み隠さず公開します。
留学を控えている方にも、いつか行ってみたいと思っている方にも、きっと参考になるはず。ぜひ最後までご覧ください!

普段日本で使ってるカードは絶対ダメ!!

高額な海外事務処理手数料

日本でカードを使うときは、使った金額そのまま請求されるのが当たり前。でも、これを海外で使うと事情が変わります。

多くの日本のクレジットカードやデビットカードでは、「海外事務処理手数料」という名目で、約3〜4%の手数料が上乗せされてしまいます。

「そんなに高くないじゃん」と思うかもしれませんが、ちりも積もれば山となる、長期滞在だとその差は大きくなります

たとえば、私の1年間のアメリカ留学では、総費用が約400万円かかりました。もしこれを日本の一般的なカードで決済していたら、最大で16万円が余分に取られていたことになります。
これ、飛行機で旅行できる金額ですよね? もったいないと思いませんか?

また、JALやANA系のカードで、「海外利用でマイルが貯まるからお得」と言う人もいますが、手数料を超えるほどマイルが還元されることは基本的にありません。

利用停止・限度額・サポートの壁

もう一つの問題は、カードが止まる」リスク

海外で日本のカードを使っていると、セキュリティ上の理由から、突如カードが凍結されることがあります これは「不正利用かも?」と判断されるためで、解除には日本のカスタマーセンターへの国際電話が必要です。

私の周りでも、実際にカードが使えなくなって何度も日本に電話していた友人がいて、かなり苦労していました。

また、学生のうちはカードの限度額も低め。生活費や学費など大きな金額をまとめて支払えないため、複数のカードを使い分ける必要があったり、支払いエラーになることも…。

店やサイトで「そもそも使えない」ことも

限度額の問題や凍結だけではなく、そもそも日本発行のカードが使えない場所やサイトも、意外とたくさんあります。

私自身も、現地の電車券売機や、K-POPのライブチケットサイトで、カード決済が通らなかったことがありました。

たとえば、

  • ホテルの予約がうまくできず、その間に部屋を取られてしまう
  • スーパーのレジで支払いが失敗し、後ろに並んだ人を待たせる

なんてことが起きたら…考えただけでも焦りますよね。

盗難・紛失時のリスクが大きい

もちろん盗まれたくて盗まれる人はいません。でも、慣れない海外生活では紛失や盗難は本当に起こり得ます

日本のカードを紛失した場合は、まず国際電話でカード停止の連絡を入れなければなりません。しかし、ニューヨークでさえも、場所によっては電波が不安定で、連絡が取りづらいこともあります。

仮に不正利用されても、海外で発生した取引だと、調査や補償に時間がかかったり、最悪泣き寝入りするケースも…。
その間に生活資金が底をついたら、もはや身動きが取れません。

しかも、日本のカードは基本的に海外への再発行配送に対応していないため、帰国するまで新しいカードを受け取ることもできません。

ということで、普段日本で使っているカードをそのまま留学や旅行で使うのは、絶対におすすめできません

カードはRevolut一択

高額な手数料を取られる日本のカード。
絶対に損したくないし、その分のお金は旅行や経験に使いたい!

そんな思いから、私が強くおすすめするのが、イギリス発の次世代金融サービス「Revolut(レボリュート)」です。

Revolutアプリホーム画面

スマホアプリでお金のチャージ・支払い・管理が完結でき、専用のプリペイドカードも発行可能
2020年から日本でもサービスが始まり、海外旅行・留学・出張など、国際的な出費が多い人から注目されています。

以下に、Revolutを使うべき理由をひとつずつ紹介していきます。

基本、手数料ゼロ!

Revolutの最大の利点は、なんといっても「海外手数料がかからない」こと。

無料プランでも、月75万円までなら、世界中の通貨に対して海外事務手数料がゼロ
つまり、為替レートそのままの金額で支払いができるから損をしない、ということです。

なお、無料プランだと、土日(為替市場が閉まっている時間帯)には1%の「時間外為替手数料」が発生しますが、それでも日本の一般的なカードより圧倒的にお得

私はこの時間外手数料すら避けたくて、平日中に週末に使う分のドルを両替しておくようにしていました。

しかもRevolutは今も進化中。

  • 2024年6月:日本のクレジットカードからのチャージ手数料が無料に(※Mastercardプリペイドを除く)
  • 2025年4月:有料プランで時間外為替手数料が廃止

これからのアップデートにも期待大です!

予算を決めて、出費を見える化!

Revolutには、他のプリペイド型サービスに勝る「予算管理と支出分析」機能があります。これが超便利。

たとえば:

  • 支払いをした瞬間に通知が届き、履歴と残高に即反映(クレカだと1週間以上かかることも)
  • 月ごとの予算設定ができ、「このままだと今月の予算オーバーするかも…」という予測で事前にアラート
  • 支出カテゴリ(食費、交通費、生活費など)ごとの比率を自動で可視化
  • 月・週・年ごとのトレンドをグラフで確認

たとえば、「今月はレストランに行きすぎてるな」とか、「交通費が少ないから今週は遠出しようかな」といった、生活の見直しにも役立ちます

さらにすごいのが、

  • 支出ごとに一部だけ集計対象から外す除外機能(友人に立て替えた分など)
  • メモやタグ付けで内容を自由に記録
  • 検索・並べ替え機能も充実
マクドナルドの支払い履歴を検索

「お金の管理が苦手…」という人でも、感覚的に操作できて、自分のお金の流れが一目でわかるようになります

プリペイド式で、不正利用リスクを最小化

Revolutは、「銀行」でも「クレジットカード」でもなく、事前チャージ型のプリペイドカード

つまり、事前にチャージした金額の範囲内でしか使えません。
万が一、スマホやカードを盗まれても、チャージしていなければ被害はゼロ。
不正利用のリスクが最小限に抑えられます。

さらに、アプリを開くときには指紋認証やPINコードが必要で、セキュリティ面も万全。

チャージもとても簡単で、一度銀行口座やクレジットカードを登録しておけば、金額を入力するだけで即チャージ可能
時間がかからず、使いたいときにすぐに使えるのも大きな魅力です。

日本のクレカのポイントが貯まる

ここが他のサービスと決定的に違うポイント。

Revolutへのチャージは、日本のクレジットカードでできる。
つまり、「日本のカードで支払ったことになるので、ポイントがちゃんと貯まる」んです!

たとえば、私が使っている「dカード」は1%のdポイント還元。

約400万円の留学費用をすべてRevolut経由で支払ったことで、4万円分のポイントが貯まりました。
さらに、日本のカードで直接払っていたらかかっていた最大16万円の手数料もゼロに!

「ポイントも得て、手数料も払わない」という、まさに一石二鳥の方法なんです。

Apple Pay、Google Wallet対応!お絵描きできる物理カードもあり

留学中は、なるべく荷物を減らして身軽に動きたいですよね。
でも、日本のカードはタッチ決済に対応していないものも多く、スマホだけでの生活が難しいことも。

Revolutは、Apple PayとGoogle Walletの両方に対応しているので、スマホ1台で買い物が完結。
財布を持たずに外出しても、安心して支払いができます。

ただし、鉄道の券売機や一部レストランなど、タッチ決済非対応の場所もまだ存在します。
そのため、物理カードの発行もおすすめ

発行自体は無料で、送料として500円のみが必要ですが、海外で12,500円以上使えば、一般的な4%手数料を上回る節約になります。
すぐ元が取れる、というわけです。

さらに、700円で、好きな色や絵柄を選んだり、お絵描きしたり、自分の好きな言葉を印字できる機能も。
自分だけのカード」として、ちょっとした楽しみもあります。

自分で表面デザインをカスタマイズしたカード

私は、拾ってくれたときに連絡してもらえるよう、メールアドレスを書いてみたり、留学で大事にしたいことわざを書いてみたりしました。

アプリ操作性が直感的、充実サポートで安心

ネット系の金融サービスで気になるのが「いざというときの対応」。

Revolutはその点でも安心です。

  • カードの一時凍結・再開がアプリ内のスイッチひとつで即操作
  • 不正利用の報告も、履歴リストから該当項目を選ぶだけ
  • 殆どの手続きがアプリ内で完結し、問い合わせの手間が少ない

「それでも人と話したい!」というときは、日本語対応のチャットサポートもあり、実際に私も物理カードの発送に関して質問したところ、すぐに返信が来てスムーズに解決しました。

いつでも1タップ、レートがいいときにまとめて両替できる!

通常、海外のクレジットカードは決済時の為替レートで日本円に変換・請求されるため、タイミングによっては不利なレートで支払うことになります。ちょうどその日、レートが悪くなるようなニュースがあれば、その悪いレートでそのまま支払ってしまうわけです。

その点、Revolutは違います!

  • 支払い時にその時点の為替レートで自動両替
  • さらに、あらかじめ両替して口座にドルを貯めておくことも可能
  • 操作はアプリ内で金額を入力→ボタンを押すだけ
専門知識、面倒な操作なしでドル/円両替できるRevolut

また、「指定レートになったら自動で両替しておく」という便利な機能もあります。

私が留学を始めた2024年8月ごろは、1ドル=160円を超える円安が続き、乱高下も繰り返していて、為替が非常に不安定でした。

秋学期の学費(約1万ドル=約160万円)を支払うタイミングでは、アプリ内のリアルタイム為替表示をにらみながら、両替のベストタイミングを見極める日々…(笑)

ニュースや為替に少し敏感になる必要はありますが、上手に使えば数万円単位の節約になることも。
為替が不安定な今だからこそ、この機能の価値は大きいです。

NY留学、結局いくらだった?Revolutで分析

ここからは、そんな便利なRevolutを使って、私の1年間のニューヨーク交換留学の実際の出費を振り返ってみます。

Revolutの「支出から特定の項目を除外する機能」を活用し、寮費・学費(合計19,691.23ドル=約300万円)や、友人の立て替え分などを除いて算出した結果、日常生活や旅行にかかった金額は960,700円でした。

ニューヨーク留学費用総額とその内訳

支出の内訳を見ると、交通費と旅行関連が全体の約40%を占め、次いでレストランや食品にそれぞれ約20%ずつ。
正直、もっとかかっているかと思っていたのですが、毎週末のマンハッタン散策や飛行機での都市間旅行などを含めても、「意外とこれだけ?」という印象です。
旅行をあまりしないスタイルであれば、出費は70万円程度に抑えることも可能だったかもしれません。

さらに、私は205万円の奨学金をいただいていたため、学費込みの留学全体の実質的な自己負担額は約190万円になりました。

支出傾向をグラフで可視化!

Revolut分析機能を使えば、支出の傾向をグラフで“見える化”できます。

留学前半(2024年8月~12月)の支出推移と内訳
留学後半(2025年1月~5月)の支出推移と内訳

半年ごとの積み上げ折れ線グラフを見てみると、留学前半(2024年12月まで)と後半の支出は、どちらも約50万円とほぼ同じ水準。グラフの傾きも安定しており、予算管理機能で出費を上手にコントロールできていたことがわかります。

なお、グラフの途中に急に金額が上がるタイミングがありますが、これは春休みなどの長期休暇の旅行費用をまとめて支払ったためです。

後半は”節約スキル”がアップ?

カテゴリー別の支出割合を比較してみると、後半は、外食やショッピングの出費割合が減少し、そのぶん旅行費用に多く充てられていました。

つまり、アメリカ生活に慣れるにつれて、節約術が身につき、支出の優先順位をうまく調整できるようになったと言えそうです。

まとめ

今回は、留学生活に便利な決済サービスRevolutと、その分析機能を使って1年間の出費を振り返る方法をご紹介しました。

もちろん、「節約=我慢」ではありません。
本当に大切なのは、質を落とさずに無駄な出費を減らし、そのぶん“やりたいこと”にお金を使うこと。
旅行に行く、友達と食事をする、何かを学ぶ…そんな体験にこそ、お金を使いたいですよね。

Revolutを上手に使えば、安全・お得に留学生活を楽しみながら、出費の管理もばっちりです。
これから留学や海外旅行を考えている方は、このリンクからぜひ試してみてください!

次回の記事もお楽しみに。

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